四種混合ワクチン

更新日:2022年06月01日

 四種混合とは、ジフテリア、百日咳、破傷風、ポリオの4つの病原菌に対するワクチンです。

どんな病気?

ジフテリア

 ジフテリア菌がのどなどについて起こる病気です。毒素を大量に出して、神経や心臓の筋肉を侵します。
 発熱(微熱のこともあります。)やのどの炎症が強まって空気の通りがふさがり、呼吸困難になったり、神経の麻痺が起こったり、心臓の筋肉に障害が起こったりして命にかかわることもあります。
 現在は、1999年の報告を最後に国内での患者報告は認められていませんが、海外での発症例があることから、予防接種を受けていないと発症する可能性があります。

百日咳

 百日せき菌と呼ばれる細菌がのどなどについておこる感染力のたいへん強い感染症です。多くの場合、家族や周囲の人から感染します。大人でも学校や職場で集団感染することもありますが、大人は苦しくても重症化することはありませんが、問題は赤ちゃんをはじめ家族にうつすことです。 母親からもらう免疫力が弱いために新生児でもかかることがあり、生後6ヶ月以下とくに生後3ヶ月以下の乳児が感染すると重症化します。
 最初は、鼻水と軽い咳が出て軽い風邪のような症状ですが、咳が長く続くようになって顔を真っ赤にして息ができなくなります。
 乳幼児では無呼吸を起こしやすいので大変危険です。 また、血液の中の酸素が減って、脳に十分な酸素が行き渡らなくなったり、けいれんや肺炎を起こすこともあります。

破傷風

破傷風菌が傷口から入って体の中で増え、筋肉をけいれんさせる破傷風菌毒素を大量に出すためにおこる重い感染症です。深い傷だけでなく、小さな傷でも起こります。人から人へうつる病気ではありません。
 けがをしてしばらくしてから、顔の筋肉を動かしにくい、笑ったように引きつった顔になるなどの症状が出ます。だんだんと口が開けにくくなり、その後全身の筋肉がいっせいに縮んでけいれんが起こります。
 国内では、40歳以上の人が当時ワクチンを受けていなかったために、年間で100名以上がかかっており、注意が必要です。

ポリオ

ポリオウイルスによって感染します。「小児まひ」とも呼ばれ、かつて大流行したことがあります。
 感染しても、多くの場合は症状が出ないか、出ても風邪のような症状だけです。重症になると、手足のまひが起こり、後遺症として残ることがあります。また、呼吸をするための筋肉である横隔膜などに麻痺が起こると呼吸ができなくなり、その場合には、人工呼吸器を使わなければなりません。

接種時期と接種回数

第1期 : 生後3か月から接種できます。
 3~8週間隔で3回、3回目の約1年後(6ヶ月後から接種可能)に4回目を接種します。
第2期 : 11歳から、DT(二種混合)ワクチンを1回接種します。

不活化ワクチン

令和2年10月から、接種後、別のワクチンを受ける場合の接種間隔に制限はありません。

この記事に関するお問い合わせ先

野田村役場 保健福祉課 保健班(保健センター)
〒028-8201
岩手県九戸郡野田村大字野田第17地割107番地
電話番号:0194-75-4321
ファックス:0194-78-3301
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